宇宙の勇者スターウルフ


 

 第14話からタイトルは「宇宙の勇者スターウルフ」と改題されました。ケンは完全にスペースコマンドの仲間として受け入れられ、コミカルなロボット「コン8」の加入やスペースコマンドの制服変更もあって、チームの雰囲気はかなり陽気なものになりました。

 ストーリー的にも、ヴァルナ軍団が宇宙の制圧を狙う野望を明確にして、勧善懲悪的な活劇へと変わっていきました。

 このため、新時代を目指すスペースドラマから旧来的な宇宙活劇ものに後退してしまったという批判もありますが、より生き生きとしてきたメンバーや、バラエティに富んだ一話完結のドラマなどが、前半以来の豪華な宇宙特撮に支えられ、原作から離れた円谷ウルフ本来の持ち味が発揮されたことも確かで、「宇宙の勇者」を支持するファンも少なくありません。

 そして、ドラマはいかにも彼ららしいラストへと向かっていきます。


タイトル 放映日 脚本 監督 特撮監督
14 宇宙に浮ぶ黒い竜 1978年7月2日 長坂秀佳 深沢清澄 佐川和夫
15 いん石群へ恐怖の突入 7月9日 長坂秀佳 深沢清澄
16 二つの顔のサイモナイト 7月16日 長坂秀佳 金谷 稔
17 いざ!黒い星の決戦  7月30日 長坂秀佳 金谷 稔
18 パニック!空気を盗まれた惑星 8月6日 若槻文三 深沢清澄
19 ケンを狙う赤い流星 8月13日 若槻文三 深沢清澄
20 純金ロボットGC301 8月20日 長坂秀佳 金谷 稔
21 悲劇の宇宙恐竜ニポポ 9月3日 長坂秀佳 金谷 稔
22 灼熱地獄・地底人を救え! 9月10日 山浦弘靖 深沢清澄
23 謎の惑星半獣人 9月17日 安藤豊広 深沢清澄
24 大宇宙・宿命の対決 9月24日 長坂秀佳 深沢清澄

 14話〜17話 サイモナイト編(仮称)

18話以降 一話完結形式

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宇宙に浮ぶ黒い竜

1978年7月2日放映

脚本 長坂秀佳
監督 深沢清澄

 ロボット「コン8」を新メンバーに加えて、新たな依頼主であるドラゴン星に向かうバッカスIII世。
 しかし、ドラゴン星の支配者バズカル将軍の依頼は、対立関係にある白十字星から殺人光線のエネルギー源になる物質・サイモナイトを奪うことであった。
 ケン達は白十字星人の捕虜・ポーリャを伴い、ドラゴン星からの脱出を図る。

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いん石群へ恐怖の突入

7月9日放映

脚本 長坂秀佳 
監督 深沢清澄

 ドラゴン星からの離陸に成功したものの、ジョウとリュウを人質に取られたスペースコマンドはバズカルの依頼を受けて白十字星に向かう。一方、パズカルと協力関係にあるハルカンもウルフアタッカーにバッカスIII世を追わせる。
 いん石群の中で、ポーリャの恋人であるドラゴン星の脱走兵ジェーゴが漂流しているところを発見したケンは、決死の救出に向かった。

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二つの顔のサイモナイト

7月16日放映

脚本 長坂秀佳 
監督 金谷 稔 

 白十字星に到着したケンは、歓迎に出た白十字星兵士とわざとトラブルを起こし、医療用サイモナイトのある病院へ収容される。
 一方、ウルフアタッカーは宇宙憲法を盾に裏切り者スターウルフの引渡しを要求するが、引き渡されたのはケンの身代わりを買って出たジェーゴだった。

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いざ!黒い星の決戦

7月30日放映

脚本 長坂秀佳 
監督 金谷 稔

 白十字星のプラーノ大臣からバズカル打倒を依頼されたスペースコマンドは、ドラゴン星へ急行する。そして、囚われのジョウとリュウも脱出のための行動を開始した。
 そして、ウルフアタッカー・ドラゴン星連合軍とバッカスIII世との壮絶な決戦が開始された。

 

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パニック!空気を盗まれた惑星

8月6日放映

脚本 若槻文三 
監督 深沢清澄

「光る石」の産地である惑星サラーからのSOSを受信したバッカスIII世はただちに急行するが、サラーの大気は謎の化学反応で酸欠空気に変わり、住民は二人の少年を除いて全滅していた。
 この異変は「光る石」の4分の1と引き換えにヴァルナ軍団に協力したザイエン博士の仕業だった。そして、調査中のケンとビリが博士の手に落ちる。

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ケンを狙う赤い流星


8月13日放映

脚本 若槻文三 
監督 深沢清澄

 女性だけの星・惑星ジュノーのエルバ警備局長は、旧知であるジョウに緊急の仕事を依頼する。
 しかし、ケンはヴァルナからの刺客「赤い流星」に襲われ、ジョウからの招集に応えられない。
 事情を知らないまま、ステリューラーをケンに残して発進したバッカスIII世の行く手にもまた、ハルカンの罠が待ち受けていた。

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純金ロボットGC301

8月20日放映

脚本 長坂秀佳 

監督 金谷 稔

 観光惑星・極楽星の近くを航行中のバッカスIII世の目前で、地球の観光宇宙船が正体不明の宇宙船に爆破された。
 極楽星捜査当局は、続発する地球人襲撃事件について、地球人に虐待され逃亡した純金製ロボットGC301を犯人と断定し、スペースコマンドに逮捕を依頼する。
 しかし、ロボットの仲間を信じるコン8はケンと共に、真犯人を追って調査を開始した。

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悲劇の宇宙恐竜ニポポ


9月3日放映

脚本 長坂秀佳 

監督 金谷 稔

 スペースコマンド一同を招いた極楽星大統領の夕食会が何者かに襲撃され、大統領令嬢チェリカが誘拐された。大統領に多額の身代金が要求される。多額の身代金を支払うことで極楽星議会は紛糾し、大統領は窮地に陥る。
 脅迫の無線を逆探知して、チュリカの奪還に向かうケンたちの前に、本来おとなしいはずの宇宙恐竜ニポポが立ちふさがった。

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灼熱地獄・地底人を救え!

9月10日放映

脚本 山浦弘靖 

監督 深沢清澄

 20年前、メラニア星とヴァルナ星との星間戦争に巻き込まれて息子を連れ去られた老人が、ホルプ星に生存しているメラニア星人のグループに地球人がいるという情報を聞き、なけなしの全財産をはたいてジョウに捜索を依頼してきた。ジョウは「ヴァルナがらみの依頼に金は受け取れない」と報酬を固持し、ホルプ星の調査に乗り出した。
 ケンたちは灼熱のホルプ星の地下で、地底人として生きてきた生存者グループを発見するが、ここにもヴァルナの罠が待ち受けていた。

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謎の惑星半獣人

9月17日放映

脚本 安藤豊広 

監督 深沢清澄

 惑星セスタに開拓調査に来ていたオダ・タケシとユリの兄妹は、ヴァルナ軍団に捕まり宇宙ウイルスBOによって半獣人に変えられた。
 兄妹の幼なじみであるリュウは、ジョウの配慮で任務の帰路セスタに立ち寄り、ヴァルナ兵に追われる半獣人を救うが、それは変わり果てたユリの姿だった。
 そして、ついにハルカンはケンに対して故郷ヴァルナ星での決戦を申し入れてきた!

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大宇宙・宿命の対決 

9月24日放映

脚本 長坂秀佳 

監督 深沢清澄 

 対ヴァルナ用最終兵器として反陽子爆弾を開発したブラバス博士を護衛していたケンは、大学構内で死んだはずの母の姿を見た。しかし、そこにもハルカンの罠があった。ケンが母の姿を追った隙に、博士親娘とヒメがヴァルナ星へ連れ去られた。
 ケンはスペースコマンドを辞職して単身ヴァルナ星へ向かおうとするが、ジョウはそれを許さずバッカスクルー一同でヴァルナ星へ向かった。
 そして、ついにケン対ハルカンの宿命の一騎撃ちが開始された。

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更新日 :2004/01/27.