1978年4月２日放映
脚本 阿部桂一
監督 深沢清澄
宇宙の略奪集団ヴァルナ星人の戦闘隊ウルフアタッカーが地球を襲撃した。
ウルフアタッカーのエース「スターウルフ」ことモーガン・ケンは、地球襲撃作戦中に自分でも理由が分からないまま地球人の母子をかばい、誤って僚友スサンダーを射殺してしまう。
裏切り者として追われるケン。地球を脱出しようとしたケンの愛機は、ハルカン司令の旗艦ビッグクラスターからの一撃で傷付き、宇宙を漂流するケン 。愛機を自爆させ、宇宙服一つで虚空を漂うケンは、地球の傭兵集団スペースコマンドのバッカスIII世号に救助された。
だが、ケンの不審な態度にキャプテンジョウをはじめとするスペースコマンドの面々は疑惑の目を向ける。
そのバッカスIII世号に、地球から退去中のウルフアタッカー船団が迫ってきた。
４月９日放映
脚本 若槻文三
監督 深沢清澄
地球から引き上げる途中のウルフアタッカーに遭遇したバッカスIII世は、ウルフアタッカーに包囲され絶体絶命の危機に陥る。ケンの常人離れした操船で危機を脱出 に成功するバッカスIII世号。しかし、生還したキャプテンジョウを待っていたのは、ウルフアタッカーの魔手にかかった妻子の悲報だった。
一方、病院を脱走したケンは、死を覚悟でヴァルナ星へ帰るためバッカスIII世を奪おうとするが、コックピットで待っていたのはジョウだった。ケンがヴァルナ生まれの地球人・スターウルフであることを見抜いたジョウは、ケンを彼の秘密と引き換えにスペースコマンドへ入隊させる。
４月16日放映
脚本 山浦弘靖
監督 金谷 稔
地球襲撃作戦を終えたウルフアタッカーはヴァルナ星へ帰還した。凱旋したハルカン司令は、ケンの恋人･リージャに、彼女の兄・スサンダーの悲報とケンの裏切りを伝え、ケンの処断を命令した。 涙ながらにケンへの復讐を誓うリージャ。
一方、スペースエージェンシー本社はジョウに新たな仕事を依頼する。それはササール星が開発した超兵器を爆破するという危険な任務だった。ジョウは、仕事を受ける条件として、ケンをチームに加えた。
ケンの素性に疑惑を持つ副長リュウは、一時仕事を降りようと しただけでなく、ケンを襲撃してケンがヴァルナ人であること暴こうとするが、ジョウの仲裁でケンは事なきを得る。強化改造されたバッカスIII世が旅立つ直前、リュウは出発前の乾杯に加わる が、そこへ入ったニュースはウルフアタッカーに襲われた僚船レッドホース号の悲報だった。
４月23日放映
脚本 荒木芳久
監督 金谷 稔
新メンバー･ケンを加えて地球を出発したバッカスIII世は、依頼主であるカラル星へと向かった。
ケンとリュウの対立で険悪なムードを抱えながらも磁場の渦を乗り切ったバッカスIII世 は、発見した難破船が僚船のブルータイガー号であると知る。ブルータイガー号からのSOS信号を受信し、ジョウ、リュウ、ケンがブルータイガー号に乗り込むがSOSはケンを追っていたリージャの罠で、乗組員は星間ガスのため全滅していた。リージャのウルフクローがバッカスとブルータイガーをつなぐ命綱を切断するが、ケンの活躍で三人は無事生還した。
罠を仕掛けていたヴァルナ人が女性であると知ったケンは、その人物に思い当たり一人考え込んでいた。
４月30日放映
脚本 阿部桂一
監督 深沢清澄
カラル星に到着したバッカスIII世号。しかし、威圧的なカラル軍はバッカスクルーを船内に軟禁し、ジョウとリュウだけが交渉に向かう。ジョウは、カラル星の高官オデンジャアから 、対立関係にあるササール星の開発したスーパーウェポンの破壊を依頼され、契約交渉に入るが、報酬額をめぐって交渉は難航する。
一方、ジョウの命令を無視して、単身町の見物に出かけたケンは、ささいなことからササールの兵士とトラブルを起こし、相手に重傷を負わせ逮捕され る。それを知ったジョウは、報酬額について妥協しケンの処分をカラル当局に任せる。
ウルフアタッカーすら脱出不能な刑務所の中で、ケンに宣告された処分は銃殺刑だった。
５月７日放映
脚本 若槻文三
監督 深沢清澄
ケンは制服に隠された通信機でジョウと連絡を取り合い、スーパーウェポンの秘密を握るササール人捕虜・ヨローリン大尉を連れて刑務所を脱出する。
しかし、カラル星当局から出発を催促されたバッカスIII世は、刑務所からはるか離れたクレーター地帯に潜伏する。バッカスIII世を目指して、ケンとヨローリンの過酷な逃避行が始まった。
５月14日放映
脚本 山浦弘靖
監督 金谷 稔
カラル軍の追手やヨローリンの一筋縄では行かない態度に悩まされつつも、ケンはバッカスIII世との合流地点を目指すが、ついに追手の銃撃に傷ついてしまう。
そのケンを助けたのは、兄の仇としてケンを追ってきたリージャだった。しかし、リージャにはケンを撃つことは出来ない。そのとき、恋人たちに二度目の別離が意外な形で訪れた。
５月21日放映
脚本 山浦弘靖
監督 金谷 稔
バッカスIII世はカラル星を発進した。しかし、何気ない会話からケンの素性を見抜いたヨローリンは、ケンを脅迫してバッカスIII世の乗っ取りをたくらむ。
一時ヨローリンに協力のそぶりを見せたケンは、ウルフアタッカーの編隊から逃れるために、ヨローリンの命令を無視してバッカスIII世をブラックホールへ向けた。
ブラックホールからホワイトホールへつながる亜空間以外に脱出路はない！ケンの一世一代の操船が始まった。
５月28日放映
脚本 若槻文三
監督 深沢清澄
星の寿命が尽き崩壊寸前の恒星デメテルを通りかかったバッカスIII世は、エンジントラブルのためデメテルの重力に捕らえられた。
ブラックホール通過の後遺症でほとんどのクルーが倒れる中、ケン、ジョウ、そして軟禁されていたヨローリンの三人による必死の修理作業で、バッカスIII世は九死に一生を得る。
恒星デメテルの最期の光景は、見守る一同の様々な対立を忘れさせる壮大さであった。
６月４日放映
脚本 荒木芳久
監督 深沢清澄
バッカスIII世はササール星に到着したが、カラル人がヨローリンから情報を引き出していることを知ったササール軍はバッカスIII世の入国を拒否し、宇宙戦闘機隊を出撃させる。
壮絶な宇宙戦の末にバッカスIII世は、ササール軍の死角になっている「死の砂漠」に強行着陸する。
６月11日放映
脚本 阿部桂一
監督 金谷 稔
故郷を追われ、バッカスIII世の目的を知ったヨローリンは祖国への復讐を決意し、リュウが率いる決死隊に加わって秘密兵器工場を目指す。
だが、人間の体温に感応する特殊時限地雷にリュウが捕らえられた。リュウを救うには、一同の前でヴァルナ人としてのパワーを使うしかない･･･ケンは過酷な選択を迫られる。
６月18日放映
脚本 若槻文三
監督 金谷 稔
惑星ミサイル開発工場に潜入した一行は、ついに時限爆弾のセットに成功する。だが、ササールを守る気概に燃える若い兵士と出会ったヨローリンの心は大きく揺れていた。そして・・・
６月25日放映
脚本 荒木芳久
監督 金谷 稔
爆破作業を終え、脱出を図る一行。しかし、ダンがササール軍の手に落ち、自白装置にかけられる。
ケンが単身ダンの救助に向かい、ジョウはケンを信じつつも予定通りバッカスIII世の発進準備を進める。その間にも、時限爆弾の爆発時間は刻一刻と迫っていた。