第１話「怪獣総進撃」より    

 （取材協力  ＥＯＳ様  葉友和様  Ｔａｋｕｊｉ様）

   記念すべき「帰ってきたウルトラマン」のファーストシーンでは、タッコングとザザーンの２大怪獣が隅田川河口付近から現れて勝鬨橋を破壊しました。その後、両者は格闘しながら隅田川をさかのぼって佃島付近で格闘します。

   ザザーンを倒したタッコングが、勢いに乗ってあるアパートを破壊したときに、レーサー志望の青年郷秀樹の命を奪ったことが、この物語の幕開けとなりました。

  今回は、勝鬨橋から佃島までの物語の足跡を追ってみたいと思います。

（写真をクリックすると拡大で見られます）

勝鬨橋

  すべては、この橋からはじまりました。

    タッコングとザザーンは、この写真の右上つまり海側から出現し、勝鬨橋を壊しながら隅田川を佃島方面に向かって進撃しました。

   写真の右が銀座方面、左が同人誌活動家には懐かしい晴海方面です。

                                                                          （１９９９年１１月２１日 聖路加ガーデンの展望室より撮影）

佃島

   郷秀樹が、怪獣見物に出かけた次郎を追って飛び越えていった非常線は、画面中央やや左の自動車が停車しているあたりです。ここで郷は非常線だけではなく、日常とウルトラゾーンとの境界線まで飛び越えてしまい、彼自身や周囲の人々の人生（σ(^^)も含むかも）を大きく変える結果になったのは皆さん良く御存知の通りです。

   舗装がブロックになり、画面奥の茶色いビルや遠方の高層マンションが出来た他は、ほぼ’７１年当時のただ住まいを残しています。

佃公園

   加藤隊長と丘隊員が市民の避難を誘導していた公園は、加藤達の背後に見える民家の屋根の形状から、前の写真の場所のすぐそばにある佃公園と思われます。

  ただ、画面では背景の建物がほとんど映っていないため、断定するには決め手を欠くのですが。

佃大橋に向かうガード下    

   次郎がタッコングとザザーンの死闘を観戦し、連れに来た郷が加藤隊長や丘隊員とはじめて出会ったのは、この場所と思われます。

   佃大橋が改修され、ガードの柱の形状は全く違ったものになっていますが、ガードレールの形状やガードの向こうに見える景色から判断しました。

   郷はこの場所からヒロシ少年の救出に向かい、死線をさまよう中でウルトラマンと運命的な出会いをすることになります。なお、郷が少年と子犬を助けようとして瀕死の重傷を負った団地らしい建物は、佃島周辺にはなく別の場所での撮影だったようです。

                                                                                            （以上３枚は１９９９年１２月１１日撮影）